室長あいさつ

HOME | URA室について | 室長あいさつ

Message

室長からのあいさつ

研究企画室長 (平成31年4月1日〜)

木暮 一啓 こぐれ かずひろ
理事・副学長(研究・企画戦略担当)

今日の典型的な大学の研究者の姿は

昭和から平成初期のころまでとは大きく異なっています。まず、かつてはあまりがつがつ外部資金を取りに行かなくとも、学内の経常予算の範囲で何とか研究をやれていました。しかし、今や運営費交付金は “生活費” で消えてしまいます。例えば、フィールド調査に出かけて得られた試資料を解析する、海外の学会に参加する、論文を国際的な学術誌に投稿する、というようなことは外部資金なしではできなくなっています。外部資金を獲得するには、不断に自分の研究成果をまとめ、公表していくことがその前提となります。
次に、かつての教員の活動と言えば、大学や関連学会の中で “同業者” を相手にすることがほとんどでした。同業者同士で相互を評価し合い、それに基づいて研究費も配られていました。しかし、近年は社会に対してその研究内容や意義を説明することが求められるようになってきました。一体大学ではどのような研究が行われているのか、あるいは本当にちゃんと研究をやっているのか、そこに税金を投じる必要があるのか等々。研究者は同業者と全く違う言葉で学外に対して説明をする必要があります。
 
 
 
 
研究企画室長 木暮一啓
 
 
左側の看板横に立つ木暮室長

今の教員には

こうした時代の流れに応じた意識の変革とそれに基づく “新しい研究・教育技術” 求められています。そうした資質、技術、さらには経験を備えた研究者がすぐそばに居れば、直接個人的に学び取ることができるでしょう。しかし、そういう人にはなかなか巡り合えるものではありません。
研究企画室には、リサーチ・アドミニストレータ-(URA)が所属しており、科学技術・学術政策の動向の分析・把握、競争的資金に関する情報収集と申請支援、研究プロジェクトの企画支援や進捗管理支援、研究成果の発信支援、研究倫理向上の支援など、幅広い活動を活発に展開しています。いずれのメンバーも高い学術的能力と経験を持っています。いわば、上記に挙げたような大学の教員が求められている諸要素を集約した組織と言えます。さらにURAは相互にあるいは大学内外の組織と頻繁に情報交換を行いながら活動を行っています。何かお力になれそうなことがあれば、気軽にお越しください。また、要望、コメントなどあれば遠慮なく連絡くださるよう、お願いします。